北大・未来開拓倶楽部の、マーケティングゼミをはじめて、もう3年がたちました。
毎回3〜6か月ごとのテーマを決めて、マーケティングの基本情報を淡々と教えてきたのだが、今回は、学生側からの提案もあって、この3月に卒業した学生に、マーケティングゼミでの卒業発表をしてもらうことになった。
発表する学生から、「どのようなテーマで、どんな発表にすればよいですか?」との質問をいただいたのですが、
マーケティングは、それぞれの人生を輝かせる道具としてほしいと思って教えていました。
だから、座学として覚えた情報を発表しても、私が伝えたいこととズレるような気もして、、、
「君が一番輝けるようになったと思うことで、仲間と共有したいと思うことを自由に発表してみていいですよ!」って、伝えました。
私が教えたことは、何かの意思決定の際に少し手助けをしたり、地図のように方向性だけ間違わないようにサポートで使ってもらうような事なので、これまでの体系的なことや形式的な事を発表してもらう必要はないと思っていました。
だから、人生の輝きを追求する、そのままの姿勢で、想うことをそのまま話してほしかった。
そして、彼女の発表を聞いて、、、
わたしは、嬉しくて、笑顔になって・・・なんだか、泣きそうになったので、エレメントの仕事の価値観や目的を伝える意味にもなると思い、少し内容を共有させてもらうことにしました。
なぜ、日本 ~30代の大学生の物語~
【なぜ、日本 ~30代の大学生の物語~】って、タイトルがついていた。
内容は、まず自身の経験について。
生まれ故郷のこと、そこでの楽しかったこと、辛かったこと、
そして、様々な経験から、決意して日本に来たこと
この北海道で、ここに生きる人達とたくさんの時間を共有して、大きく成長できたこと
その全てに感謝して、日本をとても好きになってくれたこと。
その経験から創り上げた、これからやりたいこと、夢や希望
そんな想いや言葉が詰まった素晴らしい発表だった。
(プレゼン資料の画像を貼らせていただきました。僕なりの要約だったので画像からも彼女の発表イメージが伝われば幸いです)
教えることは、最高の報酬をもらう手段かもしれない。
これまでも、ゼミの中でマーケティングの事例を応用して、自分たちの活動に落とし込んでみたことなどを発表してもらってきた。
そのどれもが素晴らしかった。
私よりも遥かに頭の良い学生たちが、マーケティングについて様々な考察や思考を巡らせて話す内容には、一日の長がある私でも学ぶことが沢山あった。
でも、卒業発表では、自由に語ってもらって、心がじーんと震えた。
いままで、感心させられたことはあっても、感動したことは無かった。
成長を目の当たりにできたこと?
彼女への期待?
未来への期待?
感謝の気持ちへの反応?
様々な感情があったんですが、
1つは、学びに対しての感謝の気持ちでした。
こんな素晴らしいことを考えられる人には、教(おそ)わることはあっても、教(おし)えることってあまりないなと。
やっぱり、教えるってことは、教わるチャンスでもあって、教えた報酬として、わたしがもっと成長できるようになることがたくさんあると改めて感じました。
そして、この発表で一番嬉しく感じたことは、
なにか素晴らしい情報や、素晴らしい想いっていうのは、相互に受け取りあい、
受け取っていただいた、わたしの想いや経験の一部は、次の人たちが、さらに歩みを進めてくれて、
わたしが見たり、感じたりすることが出来ないところまで、その想いを連れて行ってくれることなんだって思うことでした。
そうやって、私たちは繋がって生きて行く。
教えた人は、最高の報酬を受け取りながら、もしかしたら、永遠に生きていけるのかもしれない。
㈱エレメントのマーケティングという、『人の想いをたくさんの人に届ける仕事』にたずさわって15年以上
人に教えるということで、この仕事の本当の意味での報酬を受け取れるようになったのかもしれない。
永続するような素晴らしい企業を次々と生み出す企業を創ること。
そんな夢が叶うと信じて、またこの報酬を活かしていきたいと思っています。
【輝きを共に創造する】
エレメントが掲げるビジョンをいつの時代も叶えていくために。