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一年でWEB問い合わせがゼロ%から50%になった千里堂メガネ琴似店。ユーザーが「ここに頼まなければ」と確信できるコンテンツづくりのカギを解説。

一年でWEB問い合わせがゼロ%から50%になった千里堂メガネ琴似店。ユーザーが「ここに頼まなければ」と確信できるコンテンツづくりのカギを解説。

今回の事例は、千里堂メガネ琴似店。国内でも非常に珍しい、“メガネを売らないメガネ店”だ。口コミでファンを獲得する“知る人ぞ知る名店”から、WEB問い合わせが殺到するようになって“予約三カ月待ちの人気店”へと大飛躍を遂げるまでに、エレメントがどんな施策を行ったのかについて紹介する。施策のなかでも今回は「ブログ記事」に絞っていこうと思う。

千里堂メガネ琴似店とは

千里堂メガネ琴似店とは
公式サイト

【サービスの特徴】

目が疲れにくい快適なメガネライフをサポートするため、「近くを見るときの負担を軽減するメガネ」を提案している。メガネ屋なのにメガネを売ることを目的にしていない。売っているのは、メガネがいらなくなるレンズ。一人ひとりの目の使い方やクセまでを徹底的に分析。問診には2時間をかけることも珍しくない。ミッション(使命)は“メガネっ子をなくす”こと。

【WEB集客前の状況】

コンテンツマーケティング開始頃は2021年。この時点で、WEBからの直接問い合わせがほぼ0%。来店が口コミのみで成立。一月に10組の来店くらいの規模感だった。“知る人ぞ知る名店”といった状態。しかし認知度の拡大は遅々であり、安定した集客フローを実現するまでには至っていなかった。

【WEB集客方法】

ブログ記事の情報発信を中心としたコンテンツマーケティング。ユーザーが検索した特定のキーワード(以下:KW)をもとに、悩みや不安を解消する記事を作成し、発信していく。ようするに、「ブログ記事を読んだユーザーから問い合わせがくる」ことを理想のゴールにしたWEB集客手法である。

【WEB集客後の主な変化】

2022年のある月に、一月の総集客数25組に対して、14組がWEB経由に。WEB問い合わせが全体の約56%を記録。以降、みるみるうちに一月あたりの全体集客数が増大し、現在ではコンスタントに40組以上を達成するようになっていった。

千里堂メガネ琴似店の具体的成果

  • 110記事以上がクエリ検索の平均掲載1位を獲得
  • 指名検索数が最大300倍に上昇
  • ユーザーひとり当たりの閲覧数3.7ページ
  • PV3.4倍(1.4万UUに対して4.8万PV)
  • 月間集客数のうち最大50%がWEB問い合わせ経由に(平時でも40%前後)
  • 口コミ時代にくらべて顧客の裾野が広がった
  • WEBで来店した人が千里堂に満足して新規を紹介してくれる「優良顧客」に育った
  • 新聞やテレビで取り上げられて認知度が加速

※データは2023.9月時点を参照しています。

千里堂メガネ琴似店の具体的成果

全体の50%がWEB問い合わせになった具体的な施策

1,サービス内容が自分事に思えるコンテンツをTOPに配置した

1、サービス内容が自分事に思えるコンテンツをTOPに配置した

はじめて千里堂のサイトに訪れた人は、一体どんなメガネ店なのか全容がつかめない。自分にとって必要なメガネなのか、価格はいくらなのか、口コミはどうなのか、人に薦められる内容なのか……。

これらの“初見さん”が抱くであろう疑問に答えるべく、千里堂琴似店のサイトTOPには、上記画像のように、3つのコンテンツを配置している。

ここでイメージしたのは、ユーザーが他の人に「千里堂ってこんなメガネ屋さんだよ」と説明している光景だ。1から10まで説明できなくていい。千里堂の本質を掴んでくれれば、それで十分。メガネ選びで迷っている夫が、「どうやら千里堂のメガネは自分にぴったりのようだ」と妻に説明できる――それくらいのつもりで、コンテンツを配置した。

人の意思決定には、他者からの共感・理解が作用している。あなたもサイトを巡回していて「これいいな」と思ったら、とりあえず誰かに見せたくならないだろうか? 他者の反応を確かめて、自分が「いいな」と感じたことが間違いでないことを確信するのである。

だからこそ、サイトにはサービスや商品の理解を深めるコンテンツが必要なのだ。

2,千里堂の顧客が抱える悩みにフォーカスして記事をつくった

ブログ記事を読んだユーザーが問い合わせをしてくれるようになるには、どうすればいいのだろう。まず絶対にやるべきなのは、自社のサービス/商品に直結する“お悩みKW”で検索上位を狙うことだ。

たとえば以下に挙げる検索KWは、千里堂琴似店が、実際に平均検索順位1位を獲得しているKWたちだ。

  • 「遠近両用メガネ めまい」
  • 「遠近両用メガネ 頭痛」
  • 「コンタクトからメガネに変える」
  • 「眼鏡 度が合わない」
  • 「テレビ 近くで見る」
  • 「度があってないメガネ」
  • 「眼鏡 度が合わない 症状」
  • 「テレビを近くで見ると目が悪くなる」

これらのKWは、メガネや目に関する悩みを抱えている人が検索する“お悩みKW”であり、なおかつ、千里堂琴似店が自信をもって「そんなあなたには千里堂のメガネがおすすめです」といえるものである。

検索1位の記事のクリック率は、一般的に「平均30%」だといわれている。上記の検索KWで1位をとれば、少なくとも検索ユーザーの30%は、千里堂琴似店の記事を読み、千里堂琴似店のことを認知してくれる。

ちなみに、千里堂琴似店のクリック率は、平均30%の壁をゆうゆうと超えている優秀な記事が多い。

  • 「遠近両用メガネ めまい」(38.6%)
  • 「テレビ 近くで見る」(51.1%)
  • 「テレビを近くで見ると目が悪くなる」(35.3%)
  • 「度があってないメガネ」(55.1%)

3,記事内で次のアクションにつなげるために導線をつくった

メガネレンズ全8種類|特徴・機能・選び方を丸ごと解説。

上記の記事は「メガネレンズ 種類」という検索KWをベースに作成した。正直にいうと、千里堂琴似店のサービスに直結するような“お悩みKW”とは言い難い。

それにくわえて、「メガネレンズ 種類」というKWは、あまりにニーズの範囲が広く、検索するユーザーの動機が絞りにくい。低価格帯のファストファッションメガネに関心がある人から、子どものためにはじめてメガネをつくる親まで、実に幅広い。

しかし、共通することがある。それは、おそらく「メガネレンズ 種類」と調べる人の多くは、メガネを使ったことのない入門者だろうということだ。であるなら、千里堂琴似店には、プロとしてしっかり主張するべきことがある。メガネ入門者だからこそ、知ってほしいことがある。

3,記事内で次のアクションにつなげるために導線をつくった

それが次の主張だ。

●自分に合うメガネレンズの選び方●

今回紹介したように、メガネにつけるレンズには多様な種類があります。これは、単にメガネを使うと言ってもシーンによって「距離に応じた必要な見え方」が変わってくることを示しています。

通常のメガネ店では、悪くなった視力を1.0に近づける遠くが見える単焦点レンズか、もしくは遠近両用のメガネを提供することが多いですが、本来は目の使い方によってメガネを使い分けることが理想的だと言えるでしょう。

メガネを使い分けることは眼の負担を軽くし、眼の健康寿命を伸ばすことにつながります。

もし普段使用しているメガネで困りごとがあったり目が疲れやすく感じるような場合は、自分の眼の使い方に合ったレンズのメガネを作ってみてもいいかもしれません。

引用『メガネレンズ全8種類|特徴・機能・選び方を丸ごと解説。

つまりこの記事では、一見すると自社のサービスにつなげにくいテーマでありながらも、適切なポイントを見極めることで、自分たちの主張につながるように構成を工夫したのである。

結果的にこの記事は、公開からわずか一カ月ほどで、

  • 【LINE登録→2人】
  • 【お問い合わせフォーム→2人】
  • 【電話→2人】

というユーザーのアクションを促すことに成功している。

4,千里堂の価値を言語化した

マーケティング理論において、ユーザーが「問い合わせ」「購入」というアクションを起こすには、いくつかのトリガーがあるといわれている。それを3要素にまとめると、次のように整理できる。

①必須要件(直感で理解する)
価格、納期、スピード、仕様、物理的・地理的制約

②論理的要件(アタマで理解する)
成果、効果、実績、機能性、費用対効果、便益、独自性、成功確率、保証、アフターフォロー、対応体制

③情緒的要件(ココロで理解する)
信頼、安心感、丁寧、文化、誠実さ、熱心、姿勢、評判、共感、製品や企業の物語、幸せな未来のビジョン、作り手の物語

千里堂琴似店の記事は、これらのトリガーをしっかり抑えて執筆している。千里堂琴似店の価値は何か? をしっかり追求することで、3要素にまとめることができる。ユーザーにとって、記事は一期一会だ。その出会いを逃さないためにも、伝えるべきことをしっかりと伝えるように工夫しなければならない。

とくに、「顧客の現実」をよく知る人から、実際の顧客の言動やふるまいについて、詳細に聞き取るようにしたい。その情報のなかに、顧客の心を動かす言葉が見つかるはずだ。

たとえば千里堂琴似店では、「メガネがしっくりこない」という独特な言葉を使う顧客が少なくないのだという。「メガネがしっくりこない」は検索KWとしては存在しないにも等しい言葉だが(検索数がゼロ)、実際の現場では確実に意味のある言葉なのだ。

そこで千里堂琴似店の記事に、次のような文言をいれて問い合わせボタンを設置した。

4,千里堂の価値を言語化した

「メガネがしっくりこない」という言葉は、検索KWとして価値はないが、実在する見込客が「まさにわたしのことだ!」「なんで私の気持ちがわかるの!?」とビビッとくる、“殺し文句”となるのだ。これは、上記の「情緒的要件」のなかの「共感」に該当するテクニックである。

千里堂の事例から確信できるWEB集客の成功原理

千里堂琴似店が「ネットでみました」とコンスタントに問い合わせがくるようになるまで、約1年ほどかかった。通常、コンテンツマーケティングで成果がでるまでに、半年~1年ほどかかるといわれている。もちろん場合によっては、最速数カ月で問い合わせが当たり前にくるようになる。

では、ブログ記事を読んだユーザーから問い合わせがくる企業の特徴は何なのか。実は共通点がある。それが以下に挙げたものだ。

  1. ミッション(使命)が明確
  2. 顧客の悩み/不満が明確
  3. 悩みを解決するために独自の主張がある
  4. 売ることが目的ではなく本気でユーザーの悩みを解決したいという信念がある

逆にいうと、これらの要素が不足/欠けていると、成果の出る速度が遅くなる。ユーザーの心を動かす一貫性のある主張ができないからだ。

まとめ

千里堂琴似店が一年間でWEB問い合わせが最大50%アップするまでには、以下の施策をブログ記事で行った。

  • サービス内容が自分事に思えるコンテンツをTOPに配置する
  • 千里堂の顧客が抱える悩みにフォーカスして記事をつくる
  • 記事内で次のアクションにつなげるために導線をつくる
  • 自社の価値を言語化する

また、千里堂琴似店の事例から、WEB集客の成功要素を次の4つに整理できる。

  • ミッション(使命)が明確
  • 顧客の悩み/不満が明確
  • 悩みを解決するために独自の主張がある
  • 売ることが目的ではなく本気でユーザーの悩みを解決したいという信念がある

株式会社エレメントは、集客サポート・ホームページ制作に悩む方に向けて無料相談も行っているので、ご興味のある方は、ぜひ気軽に問い合わせてほしい。

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