ミッションとは一言で言えば【達成すべき使命や目的・目標のこと】ですが…
ミッションは、企業を経営する上で欠かすことのできない要素ですが、ただ、どのようにミッションを考えればいいのか、どのようにミッションを明文化して会社の運営に取り入れればいいのか、具体的な方法や考え方が分からなくて悩んでいる経営者の方も多いのではないでしょうか。
ミッションはただ考えて作るだけでなく、社内に浸透させて、社外に明言し、企業の戦略や、日々の戦術の基礎になることで初めて効果が生まれるもの。
つまり、ミッションが行動や進む方向を決めるベースとなるため、「ミッションは目標として掲げる」というよりも、いかなる時も必ず目指すべき目的地といった意味合いで捉えなくてはいけません。
今回は、企業経営における「ミッション」とは何か?ミッションステートメントとの違いやミッションの重要性を、ドラッカーの定義に沿って解説します。
また、最後にエレメントで行っているミッション浸透のための実際に行ったこと、具体的な実践例も共有しますので、皆様の会社でも使えることがありましたらぜひご参考にしてください。
ミッションとは?ミッションステートメントとは?
企業経営のミッションについて
企業経営におけるミッションとは、企業が達成すべき使命や目的や目標のことを意味します。
企業が社会に対してどのように貢献するのか。企業の存在意義を示すものでもあります。
経営理念・企業理念としてミッションを掲げる企業も多くあります。
もともとミッションとは、「マネジメントの父」と称されるピーター・F・ドラッカーが説いた経営ツールです。
2002年に発行されたドラッカーの著作「ネクストソサエティ(原題:Managing in the Next Society)」の中で「ミッション・ビジョン・バリュー」の重要性を提唱しました。
また、ドラッカーの著作「経営者に贈る5つの質問」では、現代の組織社会において、ミッションについて考えることの重要性を説いています。
5つの質問のうち、1つ目は「われわれのミッションはなにか?」から始まります。
自分の企業が持つミッションとは何か?を考えることは、非常に重要な経営ツールであり、リーダーが最初に行うべきことであると示しています。
ミッションを簡潔な言葉で表す「ミッションステートメント」
企業が抱く「ミッション」というものは、社会に貢献するための目的や存在意義、使命を意味する概念的なものです。
「われわれのミッションとはなにか?」と考えた結果、長文になり、ぱっと見で頭に入ってこないものになってしまうかもしれません。
そのミッションを簡潔な言葉で規定したものが「ミッションステートメント」と呼ばれます。
このミッションステートメントに対してドラッカーは「Tシャツにプリントできる簡潔なもの」というユニークな表現をしています。
ミッションステートメントとは「機会・能力・意欲」の3つの要素から構成されるもの。
ミッションを成果に結びつけるためには、これら3つの要素が必要であると、ドラッカーは説いています。
ミッションと違い、ミッションステートメントは明快で簡潔にミッションをまとめた声明文のようなものだと言えます。
概念的なミッションを、スローガンのように短い言葉で示す「ミッションステートメント」に変換させることで、組織は企業理念などの明文化した形にまとめることができます。
ミッションと似ている?ビジョン、バリューとの違い
先ほども説明したとおり、ミッションは、ビジョンとバリューと共に扱われることが多い言葉です。
ビジョンとバリューの定義について解説します。
ビジョン
ビジョンとは、「企業の理想像」「目指すべき社会のあり方」を表します。
一言で『企業の理想(理想の姿・理想の目標)』と言い換えることもできます。
複合的に要素を含み、社会の変化に合わせてゆっくり変化していく可能性が高いものです。
バリュー
バリューとは、「会社の指針となる原則や信条の体系」を表します。
言い換えるなら、『事業に対する物事の考え方、やり方、スタイル』とも言えるでしょう。
組織の出発点であり、指針となる哲学であり、そして必ず守らなければならない戒律です。
ミッションが組織に必要な理由
では、なぜミッションが組織において必要であると言われるのか。
ミッションの必要性について解説します。
組織の存在理由を明確にする
組織はすべて、人と社会をより良いものにするために存在する。とドラッカーが言うように、企業活動は必然的に社会貢献に結びつけられます。
ミッションを明確に掲げることで、自分たちがどのように人と社会に貢献するのか、社会に対してどのような成果を生み出すのかが明確になり、組織が存在する理由を認識できるようになるのです。
組織を方向づける
組織全体を同じ方向に進ませ、共同体としてのまとまりを作るためにもミッションは必要になります。
売上や利益でなく、人や社会により良い変化を生み、使命を持つことで、組織全体の貢献に対するモチベーションが上がり、同じ方向に進ませることができるようになります。
逆にミッションを掲げなければ、進む方向がバラバラになり、組織が分裂したり社内抗争が起きる要因になるリスクが生じます。
ミッションについての名言
「組織はすべて、人と社会をより良いものにするために存在する。すなわちミッションがある。目的があり、存在理由がある。」
ピーター・F・ドラッカー
「われわれのミッションは何か?」という簡単な問いが、継続と変革を可能にする。」
ジム・コリンズ
ミッションのメリット・重要さ・役割
実際に、ミッションを掲げることが企業にとってどれほど重要であり、どのようなメリットがあるのかを解説します。
働くことの意味を示す
企業活動を行う中で、メンバーが日々の業務や雑務に追われて、目の前の仕事の意義が分からなくなることもあるかもしれません。
ミッションという共通の目標を浸透させ、すべてのメンバーが「今行っていることは、なぜ行っているのか?」を認識できるようになります。
目の前の仕事に意義を見出せるようになると、燃え尽き症候群・組織のマンネリ化を防ぐことができるでしょう。
そして、人は誇りを持てる組織の一員である実感を求めていて、人生と仕事に意味を必要としています。
変化の激しい現代の企業においてミッションは消えない灯火のような存在となり、意義あるもののために働く目印となるのです。
リーダーシップを生み出す
ミッションを組織全体が共有することで、それぞれのメンバーが自ずと貢献や成果に対するモチベーションが上がり、自主性や積極性が高まります。
そして、それぞれのメンバーにリーダーシップが生み出されます。
それぞれの個人にリーダーシップが生まれると、特定の中心人物に依存した状態から抜け出すことにもつながるでしょう。
ミッションの事例まとめ
日本や世界で活躍している有名企業のミッションをご紹介します。
有名企業のミッションステートメント集
- ファーストリテイリング(ユニクロ)
『服を変え、常識を変え、世界を変えていく』 - キリン
『自然と人を見つめるものづくりで、「食と健康」の新たなよろこびを広げ、こころ豊かな社会の実現に貢献します』 - 楽天
『イノベーションを通じて、人々と社会をエンパワーメントする』 - リクルート
『まだ、ここにない、出会い。より速く、シンプルに、もっと近くに。』 - パナソニック
『Life tech & ideas人・社会・地球 を 健やかにする。』
GAFAのミッション
- Google
『世界中の情報を整理し、世界中の人がアクセスできて使えるようにする』
(to organize the world’s information and make it universally accessible and useful)
参考:Our approach|Google
- Amazon
『地球上で最もお客様を大切にする企業になる』
(to be Earth’s most customer-centric company)
参考:Who we are|Amazon
- Meta(旧Facebook)
『コミュニティづくりを応援し、人と人がより身近になる世界を実現する』
(to give people the power to build community and bring the world closer together)
Facebookの創業者であるマーク・ザッカーバーグは、創業当初のミッションとして、『世界をよりオープンにして繋げる』(making the world more open and connected)を掲げていました。その後、Facebookは世界的に圧倒的なシェアを広げ、成功を納めました。ただし、未だに世界の分断が続いていることを感じ、2017年にミッションの変更を発表しています。
参考:Facebookの新ミッション
- Apple
『革新的なハードウェア、ソフトウェア、サービスを通じて、お客様に最高のユーザーエクスペリエンスを提供する』
(to bringing the best user experience to its customers through its innovative hardware, software and services)
Appleには、企業理念として掲げている明確なミッションがありません。ただしAppleは、長期にわたり年次報告書の事業戦略の欄に上記のようなメッセージを掲げていました。
参考:年次報告書
エレメントが参考におすすめしたいコーポレートミッション
エレメントがおすすめするミッションの例もご紹介します。
私たちエレメントが「ビジョン・ミッション・コアバリュー」の設定をするうえで参考にしているのが、『ビジョナリーカンパニーZERO』という本です。
これは、世界的に有名な経営学者であるジム・コリンズによる著作で、この本の中に込められた考え方は、世界中の多くの経営者がビジョンやミッションの設定に取り入れています。
この本が定義するミッションには、「明確なゴール・具体的な時間軸が定められている」「大胆で説得力があり野心的な目標」という特徴を持ちます。
ドラッカーが提唱するミッションは恒久的で概念的であるのに対し、ジム・コリンズが提唱するミッションは、期限や内容がより具体的です。
心を揺さぶり情熱をかきたてるようなミッションの活用について、「DPRコンストラクション」というアメリカの建設会社のケースからご紹介します。
「2030年までに業種を超えて最も尊敬される企業のひとつになる」
DPRコンストラクションというアメリカの建設会社は、上記のような挑戦的な内容をミッションに掲げています。
DPRコンストラクションは、創業初期に「2000年までに真に偉大な建設会社になる」という、同じく大胆なミッションを策定しています。このミッションの元1998年には売上高が10億ドルに達し、その後も勢いは増していきました。
そのミッションを達成したと確信したのちに、上記のミッションを定めたのです。
常に挑戦心を持って成長をやめないところにミッションの核心はあります。
意味のあるミッションとは
ミッションに意味を持たせるためには、以下のような要素が必要になります。
組織のメンバーが生きがいや楽しさを感じる
「個人が仕事や生活を行う上で、満足を最大化するには、生きがいと楽しさの双方を最大化しなければならない」とドラカーは語っています。
人間はもともと、やりがいのある仕事を求めています。
意味のあるミッションは、働く人に対して、社会をより良くしている実感を与えます。
そして、仕事や生活に対して生きがいも楽しさも強く感じることができるようになるのです。
金のために妥協することがない
目先の利益のためにミッションに合わないことを行うようでは、意味のあるミッションとは言えないでしょう。
企業を経営していく中で、新製品開発や事業拡大など、「ミッションには反するけれど大きなお金が簡単に手に入る機会」が訪れることもあるかもしれません。
そのような機会を見送り、金のためにミッションを妥協しなければ、それは意味のあるミッションであると言えるでしょう。
ミッションの作り方
企業経営において大きな役割を果たすミッションは、以下の順序で考えることで作っていくことができます。
ミッションをつくるための3つの視点
①「世の中への貢献」から問いをスタートする
社会をより良くするために、社会が何を求めているかについて考えるところからスタートします。
自分たちが社会に対して何ができるのか、強みや価値観を考えて、どんな成果をあげなければならないかを導きます。
②ミッションは必ず一つに絞る
ミッションがいくつもあれば、組織全体でどこに向かえばいいか分からなくなってしまうでしょう。
組織の進む方向を揃えるために、ミッションは1つに絞る必要があります。
③「顧客にとっての価値は何か」を問う
企業は、利益を上げることで存続することができます。そのため、顧客にとっての価値を深く考えなければいけません。
顧客の満足に貢献することが、社会の貢献に結びつきます。
ミッションをつくるための問い
自社にとってのミッションは何かを考えるとき、以下の問いに答えることで自分たちの強みや価値観に適したミッションを作ることができます。
これは、ドラッカー 学会理事の佐藤等氏の著作『ドラッカー教授 組織づくりの原理原則~挫折と克服の13の物語から、事業マネジメントの核心を学ぶ』の中にある読者への質問から一部を抜粋しました。
Q1. あなたの組織のミッションから導き出される「行うべき活動」は何ですか?
Q2. あなたの組織のミッションから導き出される「行うべきではない活動」は何ですか?
Q3. 組織のミッションを貫くため、たとえ儲かったとしてもやらない事業は何ですか?
Q4. 組織のミッションを貫くため、たとえ利益が薄くてもやるべき事業は何ですか?
Q5. あなたの組織の「特定の使命(ミッション)」が果たされたとき、どんな人たちのどんな明るい未来が待っていますか?
ビジョン支援カンパニー ㈱エレメントのミッションについて
私たちエレメントは「ビジョン支援カンパニー」として、北海道の中小企業様を中心に「ビジョンの成功と輝き」を支援しています。
エレメントのミッションについて
エレメントは、ビジョンの成功と輝きを支援するために、以下の基本的なミッションを掲げています。
「価値ある情報を創造し資産化に貢献すること」を通して、
「敬意ある最高の事業パートナーとなる人間関係資産の構築に貢献すること」
企業が持つ価値情報をコトバやデザインで表現することで資産化し、今までよりもっと顧客に心から感動してもらえるようになることで、自然とファンがつくような土台を整えることがエレメントの役割です。
主流となったWEB、インターネット上で、クライアントの輝くような価値情報を創っていくことで、圧倒的な集客や費用対効果の高い売上UPなどに貢献してきました。
エレメントのミッションでもあるマーケティング施策とは?
エレメントが取り組む「ビジョンの成功と輝きを支援する」ことは、集客やブランディングとなる「価値情報の資産化を実現する」ことです。
「価値情報の資産化を実現する」とは、以下の3つの軸の貢献になります。
- 【価値の表現】企業の想いやストーリーをWEBサイトやコンテンツで発信
- 【価値の拡大】サイト戦略・SEO対策・広告運用を通じて企業の認知拡大
- 【価値の最大化】顧客志向のマーケティング戦略で集客成果をアップ
言い換えると、【企業価値を高める情報(その企業の見込み客となるユーザーにとっての価値のある情報)を創り、最も費用対効果の高い集客の仕組みをつくって、売上やブランディングの向上に貢献する。】ことです。
ビジョン支援カンパニーとしての役割と責任と期待
北海道をはじめ日本には、世の中を豊かにするような商品やサービスを提供する企業がたくさんあります。
私たちエレメントは、ビジョン支援カンパニーとして、そんな企業の想い・努力・ストーリーにこそ本当の価値があると信じています。
そのような価値をコトバやデザインで表現することで競合他社に負けない情報を作り、今まで以上に顧客に感動してもらい、自然とファンがつくような土台を整えることがエレメントの役割です。
クライアントのミッション紹介
エレメントのクライアントである理髪店「APACHE(アパッシュ)」のミッションをご紹介します。
北海道旭川の街にあるAPACHEは、いま全国的に高い評価を得ているバーバーショップです。
旭川の理容室APACHEの創業者である川上昌博さんは「公衆衛生」を哲学・ミッションに掲げています。
アパッシュでは、かっこいい髪型を提供するというミクロな貢献だけではなく、1人1人に似合った見た目も、内面にも影響を与えるくらい、素晴らしい床屋の体験を提供して、そこで外面、内面両面で磨かれた1人1人のお客様を通して、社会の公衆衛生に貢献するという考えです。
川上さんの哲学をもとに、川上イズムを受け継いだクルーたちが技術や道具を深く追求し、お客さんと友達のように関わることで、旭川ローカルの中でも特異で魅力的なカルチャーを作り出しています。
そしてAPACHEのカルチャーは、地域密着にとどまらず、地域にカルチャーを生み出すくらいに自分たちが楽しむこと、関わる人と楽しむことがバリューとして実践されています。
APACHEの評判は旭川の外にも広がり、APACHEのカルチャーに共感する人が集まるショップへと成長しています。
大きな企業でなくとも、ミッションを掲げることで、迷いやブレのない活動をすることができる実例です。
この公衆衛生というミッションは、掲げるだけでは1人1人が独自の解釈や、それぞれのレベルに落ちた公衆衛生になってしまいますが、アパッシュは掲げた公衆衛生の達成の為に、まず、スタッフ1人1人に高いレベルの店舗でのミッション実現を要求しています。
特にお客様がここでのカット、しっかりとしたセットにより、お客様自身がかっこよく、自信に溢れた日常を送る(社会に清潔感がある、カッコいい人で溢れる)公衆衛生の一部になると感じることが出来るほどの、最高の店舗体験という、商品サービスの追求があります。
髪を切ることだけがお店の評価ではありません。お店に来る前から、お店を出た後のセットされた時間までアパッシュが提供したもの1つ1つが、その人の人生に影響を与えて、アパッシュの評価だけでなく、公衆衛生に貢献することだと川上さんは考えています。
アパッシュで話した内容、決まった髪型、それをみた彼女や家族の反応、それら全ての体験すべてが、公衆衛生に貢献しているという意識です。
来店したお客様が、心地よく過ごせるように、カットのスキルや知識は当然のこととして、店舗デザイン、音楽、接客、コミュニケーション、会話の1つ1つまで徹底して磨きます。
どんなにカット技術があっても、スタイリストの態度1つで顧客は離れてしまいます。
どんなにスタイリストの話が面白くても、不衛生な身なり1つで顧客は離れてしまいます。
話す会話1つ1つ、目に入る衛生観念1つ1つがファンをつくり公衆衛生に貢献するか、の分かれ道だと川上さんは考えています。
私が以前、取材でお伺いしている際に、香料を付けないで出勤しているスタッフが、めちゃくちゃ怒られていました。
顧客の店舗体験の一つ、「匂いになぜこだわらない!」と。「自分の体臭が最高の体験を創れるとおもっているのか?!」そんなニュアンスの言葉でめちゃくちゃ怒られていました。
【アパッシュの店舗体験のこだわり】について理解できていない人が聞くと、「体臭がするわけでもないのに・・・」と思っていましたが、川上さんと何年も話していて、その小さなこだわりの積み重ねがアパッシュというブランドを作り上げていると理解して「公衆衛生」の奥深さを感じたのでした。
このように、ミッションと言うのは掲げるだけではなく、日々の何気ない行動、作業一つ一つにまで浸透させることで本当の価値を発揮するものだと大きな学びを得られるのがエレメントのクライアントの凄い所です。
ミッション浸透のための実践例 報告
エレメントのミッションは、「価値ある情報を創造し資産化に貢献すること」(要はクライアントの情報資産づくりに貢献すること)を通して、
私たちの成果として、「敬意ある最高の事業パートナーとなる人間関係資産の構築に貢献すること」です。
それが、エレメントの基本的な目的【ビジョンの成功と輝きを支援する】ことです。
ここで働く全てのスタッフは、1つ1つの仕事や学びがまず、【価値情報の資産化に貢献できているかどうか】を求められます。そして、すべての言行が、【顧客とのパートナーシップを築くものであるのかどうか】を考えてもらいます。
私たちは、顧客の事業運営パートナーとして、マーケティング・マネジメントで貢献しなくてはいけません。
ですから、自分たちがお金を稼ぎ、利益をあげることよりも遥かに、クライアントの資産形成に貢献できているか?と、パートナーシップ、信頼関係を築くことができているか?を、中心に考えなくてはいけません。
エレメントのミッション浸透のための活動事例の1つをご紹介します
【創業者の手紙】
入社間もないスタッフ全員に、【創業者の手紙】という、ながーーーーーーーーーーい、文章を読んでいただくようにしています。
なぜ、今のミッションやビジョンが出来たのか?どのような経緯でその考えにいたったのか?なぜそれを重視するのか?
プロセス、敬意を包み隠さず伝えるようにしています。
まー、内容のほとんどは、創業者の私の失敗談なんですが(笑)
いま、入社してくれるスタッフの皆さんは、私から見ると本当に優秀で努力家で、、、はっきり言って、私と同じ失敗をすることはほとんどないような素晴らしい方々ばかりです。
きっと、社会で普通に生きて行く上では必要のない経験談ばかりかもしれません。彼らのような人材ならなおさら経験することはないだろうと思うことがたくさん書いてあります。
でも、こんなにも失敗しても事業を続けることも、なかなかないのではないのかと思っています。彼らにはそこまでして続けて、獲得する価値や意味を感じてほしいと思っています。
今の時代は、諦めることがとても簡単です。やりきることよりも、鞍替えしたほうがよっぽど楽で満足できる(そこそこの)成果をあげられます。
しかし、私たちには、【他とは違う】人間の成長による【クライアントにとっての高い価値がある】貢献と成果を求められています。。
わたしは、お金や免許で取得できるだけの価値には、大きな差別化はないと思っています。
長期的に失敗と成長を繰り返して、積み立てできる知識や、パートナーシップなどの無形資産を増やしていき、誰でも簡単にマネできない仕事、お金で簡単に価値をひっくり返されない、【他とは違う高い価値がある仕事】を目指しています。
有形・無形に限らず価値のある資産を積み立てる、人の為にやりきる というのはとても難しいものです。
わたしがなぜ続けているのか、続けることで、諦めないことで、なにを得て何を資産化しているのか、普通に働くだけでは見えない長期的な価値や資産を伝えたいと思っています。
これを読んでもらってミッション浸透にどれほどの効果を得ているか測定することは難しいところですが、幸いなことに現在のディレクターのみなさんは、私が知る限りほとんどで合うことが出来ないほどのプロフェッショナルな職業人として長くミッション達成に向けて努力してくれています。
そして、そこに価値を感じない人、無形資産の積み立てを必要としない人は自然と退職する流れが出来ていると感じています。
最後に一言
その他にも、社員同士が学びあう講座【あなヒラ北海道】などもミッション浸透の為に必要なことだと考えています。
社員の学ぶ環境こそが企業発展に最も重要で、学ぶ環境もミッションと紐づいた設計が必要です。
このように、ミッションとは、掲げて壁に飾っておくものではなく、日々の行動に落とし込んで、働くみんなが持つ、基本的な価値観や基本的な目的を1つにしていくことが大切です。
まだまだ、ミッション浸透の為に、朝礼や会議のやり方など多くの事例がありますので、今後もまた詳しく書いていこうと思います。
10年以上、ミッションやビジョンについて考え、自社やクライアントのミッション達成に貢献してきましたが、正直なところミッション達成の為の、確実な道と言うのはまだまだ見えていません。
今は、昨年よりも成長して上手く行っています。でも、来年、スグに会社が無くなるとは思えませんが、永続するとはまだまだとても思えません。ミッションとは常に追い続けなくてはいけない色褪せない夢のようなものなのかもしれないと考えることもあります。
いかがでしたでしょうか?
ミッション?
ミッションステートメント
英語から翻訳-ミッション ステートメントとは、組織が存在する理由、全体的な目標、運営の目標 (提供する製品またはサービスの種類、主要な顧客または市場、および運営の地理的地域) についての短い声明です。
ウィキペディア(英語)
ウィキペディアとは、一味違う、「活用するミッション」を少しご理解いただけたのではないでしょうか?
それでもまだまだ実践していく、確信が持てるというものになるには時間がかかると思います。
エレメントでは、あなヒラ北海道 という、マーケティングを学ぶ講座を開催していますので、まだまだ深く学びたい!お飾りではない本気でミッションに向き合っている仲間がほしい!などなどの熱い想いがある方は、こちらで定期開催されている講座もぜひご検討してみてください!
学びだけではなく、素敵な仲間、素敵な経験などの無形資産を得られるかもしれません。
ではでは、ながーーーくなりましたが…今後の皆さんの輝くようなご活躍をお祈りしております!
それではまた!