税理士事務所を運営されている方にとって、「集客」は常に消えることのない課題ではないでしょうか。
ただ、「顧問契約先を増やしたい」「相続税案件を獲得したい」などの課題に対して、無作為に作業をしても成果を得ることは難しいです。
なぜなら、そもそも税理士事務所の数は多く競争が激化しており、さらに税理士のWEB集客が専門のコンサルティング会社と伴走しているケースも多く、作業量と質の差がかなり開いているからです。
もし自社だけで運営されている場合は、本業の税理士業務を行いつつ戦うことになるため非常に厳しいと思います。
ですが、効果があることをしっかり戦略的に集中して行えば必ず成果をあげることは可能です。
今回は、弊社が依頼を受け、税理士事務所のWEB集客を代行し、集客アップしつつ問い合わせを0から毎月30件程度獲得するまでに行った具体的な事例を紹介します。
抽象的な方法論ではなく、さまざまな施策の中から成果に繋がる確証が得られた内容を厳選してお伝えしますので、ぜひ実践してみてください。
弊社代行の税理士事務所のWEB集客の課題と成果
まず具体的な方法の前に、当初抱えていた課題と、具体的な成果をお伝えします。
HPを作ったけど問い合わせがほぼない。
他の税理士事務所とのサービスの差がない。
- HPの集客数が0から2万人程度まで増加
- 問い合わせ月0→30件
- 顧客の声を収集しサービスの質向上
- ローカルキーワードでの上位獲得
- 相続税案件を狙って獲得
【具体例付き】税理士事務所の効果的なWEB集客方法
税理士事務所の集客で特に重要な項目を順にお伝えします。
HPのローカルワード最適化
まずはサイトに地域名を記載することと、サイトのタイトルにも地域名を入れましょう。
例えば、「札幌の税理士 ◯◯事務所」などです。
全国に支店があったり、リモート対応を実施している場合は別ですが、地域の個人、法人の顧問契約を獲得する場合には、その地域で検索された際に見つけてもらう必要があります。
見込み客の検索シーンを想像しましょう。「地域名+税理士」や、「地域名+主要サービス」などで検索することが多いはずです。その見込み客にまず見つけてもらうためにも、地域で税理士事務所を構えていることは最低限記載する必要があります。
会社概要ページにあるから住所を書いているからいいのでは?と疑問が浮かんだ方がいるかもしれませんが、SEOの観点で言うと、その情報だけでは不十分です。
HPの情報は、サイトタイトルのような上位概念ほど重要で、それを優先度の高い情報としてGoogleなどの検索エンジンが認識します。次点で固定ページなどのタイトル、カテゴリなどがあります。本文中の記載ももちろん重要ではありますが、それだけでサイトの主題を明確に伝えるのは難しいです。
まずサイトタイトルの見直しを行い、加えて本文中にも地域に根ざした情報を発信することが重要です。
ローカルコンテンツに特化したSEO集客
HPでブログを発信する場合、地域に特化した情報を発信しましょう。
例えば、税務調査について不安がある人に対して解決となるコンテンツを作成する場合、一般的な内容を発信するのではなく、「札幌の税務調査はここに注意が必要!」などと地域に特化した情報を発信してください。
情報を得たい人は、一般的な内容もそうですが、できるだけ自分の状況に近い情報を欲しています。その方が、一般論を自分の状況に落とし込む必要がないため行動が容易です。
具体的なコンテンツタイトルとしては、
- 札幌の税務調査はここに注意!過去〇〇件を対応して見えた絶対押さえるべきポイント
- 経営者が特に嬉しい税理士の活用方法を札幌の税理士事務所が解説!
- 経営者が失敗しやすい会計業務TOP5!札幌の税理士事務所がリアルな情報
このように、税理士を探している人が顧問契約を結ぶまでに必要な情報を発信して、特定多数の見込み客にアプローチしましょう。
顧問先の事例を掲載して見込み客の問い合わせ率を向上させる
すでに顧問契約中の顧客からリアルな声を集めて掲載しましょう。
税理士の顧問契約を検討しているときに脳裏に浮かぶのは、依頼したあとに期待通りになるのか、失敗しないだろうかという点です。その不安な要素に対して、すでに期待通りの結果を得ている人たちの存在を知ることができれば、安心して問い合わせができるはずです。
主な取材項目は、
- なぜこの税理士事務所を選んだのか
- 依頼するまで、どんなことに困っていたか
- 何をきっかけに知ったか
- 依頼しようと思った決め手はなにか
- 依頼してあと良かった点はどこか
- これまでの税理士との違いはあるか
- どのような方に〇〇(自社)税理士をおすすめしたいか
などを聞き取りしてみてください。
これらに悩んでいる方からすれば、契約を続けている人のリアルな声はとても信頼できるはずです。
また、実はこの取材は顧問契約の獲得以外にもメリットがあります。それは自分たちがどのような評価を受けていているのかを形式的に聞くことができ、さらに改善点などが聞き出せればよりサービスを向上させる機会を得られることです。
WEB集客の話からはズレますが、競合に圧倒的に差をつけるためにも、自社の評価を真摯に聞き、質を高め続けることはとても重要です。
MEO流入強化のためビジネスプロフィールの情報の最適化
SEOと別でMEOにも力を入れるべきです。
MEO(Map Engine Optimization)とは、検索結果の中でもGoogleマップが表示されている部分において上位表示させることを指します。
SEOから得られる検索流入と別で、Googleマップ上で近い税理士事務所を探すことも多いでしょう。
MEOで主に確認するポイントは下記です。
- サービスに「地域名+税理士」と記載する
- HPの住所と記載を統一する
- 口コミを集め、返信する
- イベントやセミナーがあれば投稿に発信する
MEOはSEO集客に比べて難易度が低い場合が多く、また一度設定してしまえば作業する必要もそこまでないため、出来るだけ早めにやってしまいましょう。
さらに圧倒的に集客するために主要サービスの特化サイトを作成する
正直かなり大変な施策ですが、圧倒的に集客の差をつける気概がある場合は、実施してみてくさだい。
事業を分割するイメージで、例えば相続税に関する情報のみを扱った超特化サイトを作ると、その分野での上位表示がしやすくなります。
メインのサイトに加えて、そのサイトでの上位も獲得できるため、受け口が単純に2倍になります。
「相続税」「事業承継」「税務調査」など、特定のサービスのみを扱って取り組むことができれば、見込み客をより多く獲得できるはずです。
基本的に必要な作業は上記の項目と同様なので、今の作業をもう一サイトやるのみです。
リスティング広告を活用する
リスティング広告とは、広告費用を払えば検索結果上に即上位表示してくれるサービスです。表示されたいキーワードを選び、そのキーワードでHPが表示されたら1クリックされるごとに費用がかかります。正直、弊社ではそこまで積極的に活用していませんが、一つの選択肢として紹介します。予算を組める場合や、SEOと並行して集客を強化したい場合は強力で効果的です。
例えば、検索キーワード「税理士 札幌」であれば、1クリックあたり300円〜800円程度です。広告から100人がHPに訪れて、問い合わせが1件でもあれば、300円×100クリック=30,000円。問い合わせ1件を獲得するのに30,000円をどう見るか、ということです。
上述した通り、メリットは即集客が見込める点ですが、デメリットとして競合が非常に多い分費用がかなりかかる点と、広告をやめてしまえば検索結果から消えるため、SEO集客時のようなコンテンツが資産として残らない点があげられます。
実践する場合は、費用対効果をしっかり確認し、問い合わせ獲得の単価ができる限り低く済むキーワードを見つけることが重要です。
まとめ
今回は、税理士事務所の効果的な集客について、弊社実例から厳選してお伝えしました。
もし現在HPがあっても集客が上手くいっていない場合は、上記の内容を実践すれば今より確実に成果を得ることができるはずです。
具体的な内容ではありますが、皆様が実践した上で成果が出ない場合、何か問題があるはずです。弊社では、集客の課題に対して無料相談も実施しています。
実際に皆様のサイトを見た上で、かなり具体的なアドバイスができるはずです。集客の課題を解決したい場合は、お気軽に弊社無料相談をご利用ください。
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