〜北海道の田舎温泉宿がなぜ〜
北海道のほぼ中心部、旭川市に隣接する町「比布町」
人口3,503人(2022年9月)の小さな町に温泉付き宿泊施設「遊湯ぴっぷ」があります。
遊湯ぴっぷは、雄大な大雪山を背中に、夏はキャンプ・冬はスキーと自然を存分に楽しめ、日帰り温泉施設として地元民からも親しまれている場所。
一番のおすすめはなんといっても「料理」。
京都へ修業にもいった料理長が仕切る老舗仕出し会社が提供し、地元の食材を使った料理がお客様から満足いただいていることも魅力の一つです。
しかし、順調であった集客も2018年新型コロナウィルスにより国内からの旅行者は激減、稼働率は50%を切ることも。
そんな状況を打破しようと一役を担ったのが「コンテンツマーケティング」です。
結果として、ホームページに掲載するコンテンツを通しコロナ禍でも見込みの宿泊客を7倍にした成果がでました。
今回は、遊湯ぴっぷさんの事例を基に、実際の戦略やホームページからの集客方法を北海道でコンテンツマーケティングを行うエレメントが解説していきます。
地域活性化、観光業界だからこそ取り入れて欲しいマーケティング手法をぜひ知ってみて下さい。
開始半年で成果が現れた!遊湯ぴっぷのコンテンツマーケティング
まずはじめに、遊湯ぴっぷさんがコンテンツマーケティングを取り入れた後の半年間での成果をみていきましょう。
- サイト集客数半年で3倍に増加(2022.05〜10)
- 「北海道 ツーリング」でGoogle検索結果1位(検索ボリューム3600)
- 新規来客者数増加(バイカー の来客数が例年の比べ増加)
それぞれの成果について具体的に説明していきます。
1、サイト集客数が半年で3倍に増加
こちらの図は、遊湯ぴっぷさんがコンテンツマーケティングをはじめる前と後を比較したグラフです。
オレンジ:コンテンツマーケティング開始前
緑:コンテンツマーケティング開始後
コンテンツマーケティングを開始する前は、1年通して平均2,500人ほどサイトに訪れる人がいました。
サイトに訪れていた人のほとんどが、遊湯ぴっぷの名前を知っているリピーター。つまり、遊湯ぴっぷの存在を知らない人にはほぼ見られていないサイトだったのです。
私たちが遊湯ぴっぷさんと関わり始めたのは、2022年5月。
そこから月に10本のコンテンツを発信し、半年後には3倍の8,600人が訪れるサイトに成長していきました。
サイト集客数 2,500人→8,600人 約3倍
どのような方法で集客可能にしていったのか、さらに詳しく以下に説明していきましょう。
2、見込み客が使う検索ワードでGoogle検索結果1位
なぜ、サイト集客数が増加したのか。
そこには見込み客がGoogleで検索するであろうキーワードで1位を獲得できたことにあります。
1位を獲得できた理由は、戦略設計にあります。
戦略設計とは、サイトに見込み客を集客をするために、徹底的な情報収集、方向性や目標、ターゲットを明確にしてコンバージョンをうむ施策を立てます。
私たちは、遊湯ぴっぷさんの見込みのお客さんとして、「関東に住み北海道の広大な土地を愛車で走ることに憧れを持っているライダー」と定め、それに基づきコンテンツ設計、キーワード設計をしていきました。
なぜ、ライダーだったのか。
実在するお客さんであること、また、比布町の強みが生かせるターゲット像だったからです。
比布町の魅力はなんといっても「立地」にあります。比布町は高速道路の入り口にも近く、北海道の北や東へ向かう中間地として恵まれた環境なのです。ここが旭川には宿泊しない比布町の強みでもあるのです。
北海道の広範囲を旅するライダー(ツーリング者)なら遊湯ぴっぷさんへの宿泊客に繋がると考え、コンテンツ設計とKW設計を進めていきました。
定めたターゲットにどう届けるのか、その手段となるのが「SEO対策」です。
Googleの検索結果で1位に表示されることで、より多くの見込み客に認知され、自社サイトの存在を知っていただけます。
定めた見込み客が検索するであろうキーワード「北海道 ツーリング」で1位を獲得することを目標にコンテンツを配信していったのです。
結果、コンテンツマーケティング開始半年後には狙ったキーワードでGoogle検索1位を獲得。
上位表示された記事がこちら。
他にも集客している記事もありますが、一記事で実際にコンバージョンをうむ結果にも繋がりました。
3、新規宿泊者数増加(バイカー が例年に比べ増加)
サイト集客数増加に伴い、遊湯ぴっぷさんの新規宿泊者数は明らかに増加していきました。
バイカーの宿泊者数がシーズン中 7〜10倍/月
(昨年2-3件/月→今年15-20件/月)
シーズン中は、「車庫にバイクがはいりきらない日もありました」と支配人の言葉もあります。
ただ、サイトの集客数が増えたのではなく、コンテンツを通して確実に宿泊の予約や売り上げに繋る。
これが、コンテンツマーケティングです。
新規宿泊者を獲得するための私たちが行った施策
私たちがコンテンツマーケティングで行ったことを以下にまとめます。
- コンテンツ発信前の戦略設計
- 1つのキーワードを狙ったコンテンツ設計
- 魅力を明確にし発信し続ける
コンテンツマーケティングはただブログを書いて発信するだけではありません。
どんなコンテンツを発信していくのか戦略設計し、企業の強みをみいだし、確実に問い合わせや成果に繋がるための動線を導いてから発信をしていきます。
実際に使用しているコンテンツ、キーワード設計です。
膨大なキーワードの中から、遊湯ぴっぷさんに合うキーワードを選定し、年間のコンテンツを設計していきます。
自分の会社には魅力がない、何を発信していくべきかわからないとおっしゃる企業様もいますが、私たちが武器とする、分析・調査・客観的な視点があれば会社の魅力は自ずとみえてきます。
一緒に会社の価値をみいだし、目標に向かい伴走するスタイルで成果に導きます。
また、コンテンツを発信し続けることは、会社のホームページに価値が(資産)が増えていくことにも繋がっていくのです。
観光業界がコンテンツマーケティングを取り入れるべき理由
私たちは、遊湯ぴっぷさんの事例を通して、観光業✖︎コンテンツマーケティングは親和性が高いマーケティング手法だと確信しています。
その理由として、例えば、まだ訪れたことのない土地へ旅行へいく時、あなたはどんな行動をとるでしょうか。
・現地への行き方、交通手段を調べる
・せっかくいくのだから現地らしいものを食べたい、訪れたい
・有名な観光スポットはどこだろう、何が見どころなんだろうと調べる
そのような疑問を持ちながら、ほとんどの方がオンラインで情報を収集する時代です。調べた先に、有益な情報があることで見込みのお客さんを呼び込め広告に繋がるのです。
現在、日本の観光業界でコンテンツマーケティングを取り入れている施設や観光地は少なく、逆にいえば、今こそはじめるチャンスかもしれませんね。
まとめ
遊湯ぴっぷさんの成功事例を紹介していきました。
今回の事例を通して、観光業がコンテンツマーケティングに取り組む理由をみつけていただければ幸いです。
ホテル集客、地域活性化、地方創生、観光マーケティングにお困りの方はぜひエレメントにご相談ください。
- 株式会社 エレメント
- TEL:070-4337-8230
- お問い合わせフォーム
- 営業時間:平日9:00-18:00
最後にご協力いただいた、遊湯ぴっぷさんの紹介です。
遊湯ぴっぷの情報
四季折々の料理と温泉で、旅の疲れを癒してくれる温泉宿です。周辺にはキャンプ場、スキー場もあり、旭山動物園の帰りに宿泊される方もいます。日帰り利用でも温泉とお食事が楽しめます。家族連れ、ツーリング、ビジネス利用でも安心してご利用いただけます。
遊湯ぴっぷ公式HP