SEOに関する本ってめちゃめちゃあるし、日々新しい本が店頭に並んでいる…。どれを選べばいいか分からない!という方も多いのではないでしょうか?
実際に私もそうでした。
私はエレメントでWebライターをする傍ら、自分でもメディアを構築しております。
サイトを幅広く知ってもらうため、エレメントで働くには、やはりSEO対策が必要だと痛感していました。
しかし、実際に学びたいと思い探した時、SEO対策の本がありすぎて初心者には一体どれを選ベばいいのかわからないのです。
そこで見つけたのがこの『検索にガンガンヒットさせるSEOの教科書』。
この本は、なんと2008年初版なので10年以上前のもの。「いやいや、アルゴリズムは日々進化しているから意味ないでしょ!」と思われるかもしれませんが、これはSEOにおけるとても重要な基礎が詰まっています。
SEOはテクニックばかりに囚われていると、逆にアルゴリズムの変化についていけなくなる場合があります。まずはSEOにおける「考え方」の基礎を身につけるための一冊として、こちらの本を現役ウェブライターがおすすめしたいと思います!
『検索にガンガンヒットさせるSEOの教科書』概要
著者である渡辺隆広氏はいち早くSEOの重要性を認識し、1997年に日本で初めてSEO事業を立ち上げた、まさにSEOの専門家です。
この本ではまず、『検索エンジンの仕組み』や『SEOとは何か』を分かりやすく説明しています。これをしっかり理解した上で後から出てくるテクニックを読むと、「なぜこれをやるのか?」の理由が分かるのでとても頭に入ってきやすいです。
テクニックの中にはHTMLの知識が必要なこともあるため、平行して学んでおくと理解しやすいと思います。
また。やってはいけないことについても多数触れているので、SEO上のタブーについてもしっかりと学んでおくことができます。
『検索にガンガンヒットさせるSEOの教科書』要約
大きく4つに分けて、この本の要約をご紹介したいと思います。
1. SEO(検索エンジン最適化)はなぜ重要?
SEOについての定義について触れた上で、そもそも検索でコンテンツをトップにヒットさせることがなぜ重要なのか、主に4つの理由で説明しています。
- 高い集客力
- 潜在顧客だけにリーチできる
- コンバージョン率が高い
- リスティング広告と組み合わせることによる効果倍増
なぜあなたはSEOを学びたいのか、学ばないといけないのかが端的に分かります。
頭では分かっていても実際に言葉で説明できないと、それは理解をしたことになりません。また、社内でSEOに関わる何らかの意思決定がなされるときも、あなたが理解して説明できるようになっているとその後のプロジェクトも進みやすいのではないでしょうか。
2. SEOテクニック集
SEOの実際のテクニックについて、サイト内の構造における技術から外部リンクの活用方法まで、一つ一つ分かりやすく触れています。
一例を挙げます。
- 英文ライティングの構造を参考に文章を書く
- 代名詞をキーワードに置き換える
- 言葉の言い換えを用いる
- <ul><ol>タグの違いを認識して使い分ける
- 画像に代替テキストを入れる
- 全ページ3クリック以内で到達できるように設計する
- 外部リンクを獲得する
それぞれの理由についても説明されています。
3. キーワードの選び方について
いざ、コンテンツを作成する際のキーワード選びのコツや、利用できるツールについても触れています。
ツールについてはこの10年で大分変わっているものもあるので、適宜ネットや最新の本などで勉強されることをおすすめします。
4. 検索エンジンスパムについて
ウェブサイト運営やコンテンツを作成している人が特に注意しないといけないのが『検索エンジンスパム』です。
要はやってはいけないことをすると、急にそのウェブサイトやコンテンツが検索で表示されなくなるということです。
その「やってはいけないこと」についても触れているので、順位を上げる方法について学びながら、その逆のタブーついても同時に学ぶことができます。
『検索にガンガンヒットさせるSEOの教科書』で実際に役立つこと、私の為になったこと
10年以上も前ということもあり、私も最初は半信半疑で実践していました。
しかしこれを読んでまずは出来ることからやっていたところ、自分で運営していたウェブサイトの順位を狙ったキーワードで1位をとることに成功しました!
また、検索アルゴリズムの仕組みやSEOの『考え方』について初期に理解を深められたことで、後々の新しい知識の習得時もしっかりと自分の中で理由づけができました。とても勉強が捗ったように思います。
『検索にガンガンヒットさせるSEOの教科書』の面白い所!
一言でいえば「古臭く感じない」。
SEO対策については次々と新しい本が発売されるため、少し時間が経過するとどの本ももの足りないように感じます。
しかしこの本は、検索アルゴリズムが変わっても『変わらないこと』を書いているので古臭く感じません。
ただ、もちろんこの本で全てが網羅できる訳ではなく、やはり時代の進歩に合わせて新しいSEO対策も出てきています。一つで済ませようと思わず、他の本も読んだり鮮度の高いネットの情報を集めたりと常に勉強しようとする姿勢が大切だと思います。
ただ、これからSEOやウェブマーケティングを学びたいという方にとって、その後の勉強の基礎となるような一冊になれば幸いです。
この本がおすすめな人
SEOについて知りたい人やその対策について具体的に知りたい人。かつ自分でウェブサイト運営やコンテンツの作成までを行う人。
逆に自分でウェブサイト運営やコンテンツ制作を行わず、キーワード選定や分析方法に興味がある方は、他のSEO対策本のおすすめについてこちらでご紹介しているので参考にしてみて下さい。
感想とまとめ
最後に渡辺氏はこの本で、SEO対策の前提に『SEOを使って、具体的に何の目標を達成したいのか?』を考えることが重要だということを書いています。
もしそれがまだ明らかでない人は、実際にSEOのテクニックを使う前に目的や目標をしっかりと設定することが重要だと思います。
基礎を知りたい方は買って損はない本だと思いますので、ぜひ手にとってみてはいかがでしょうか?
書籍をお買い求めの際は、書店またはネットショッピングでご購入ください。