はじめに:なぜマーケティングの会社が「床屋のマネジメント」を語るのか
こんにちは。株式会社エレメント代表の今井孔太です。
私たちはWebマーケティングマネジメントの専門会社として、数多くの企業の集客やブランド成長を裏方から支えてきました。これまで20年以上のマーケティング業務の中で、
- インターネットの使い方が誰もわからない個人商店のような銃砲店の通販をサポートし、年商1億円を達成したり、
- ネットでは絶対に売れないと言われていた1台数千万円のニッチな研究装置を、Webサイト経由で毎月安定して受注できる仕組みを作ったり、
様々な業界の「Webの仕組み化」にコミットしてきました。
そんな私が、今回このブログでどうしても皆さんに紹介したい、そして私自身のマーケティング思想に最も強烈な影響を与え続けてくれている特別なクライアントがいます。
それが、北海道旭川市から世界へBARBER(バーバー・床屋)カルチャーを発信し続け、
アメリカ最高峰のクリッパーメーカーWahl(ウォール社)のアンバサダーも務めている、『Apache(アパッシュ)』さんです。
代表の川上昌博さん、そしてインハウスのマーケティングを担う息子の川上巧太さんとの付き合いは、気づけばもう15年を超えました。今や世界中にファンを持ち、SNSを開けば彼らの華やかなカットステージやストリートカルチャーのアイコンとしての姿が溢れています。
しかし、私がマーケターとして、そして一人の経営者としてアパッシュから学んだ本当の価値は、そのきらびやかな表層にはありません。もっと泥臭く、地味で、しかし誰も真似できないほど強固な「現場のマネジメント」にあります。
今回は、現代のWebマーケティングが陥りがちな罠と、アパッシュの現場から紐解く「強い組織とブランドの作り方」について、マネジメントの視点からお話しさせてください。
1. 華やかな「空中戦」に逃げるな。すべては泥臭い「地上戦」で決まる
現代のマーケティングにおいて、多くの経営者がWebサイトの構築やSNSのフォロワー数、動画のバズといった「空中戦」ばかりに目を奪われています。
「格好いい動画を作れば人が集まる」 「SNSを伸ばせば売上が上がる」
確かに、空中戦は一瞬で華やかな成果が見えるため、非常に魅力的です。しかし、マネジメントの本質を見誤った空中戦は、企業に深刻なミスマッチと崩壊をもたらします。
アパッシュの巧太さんは、昨今のバーバーブームの裏側にある「強烈なギャップ」を、次のようにお話してくださいました。
- テレビやSNSを見て、自分がすぐに主人公(スター)になれると思って業界に入ってくる若者が本当に多いです。でも、実際に現場に入ってやる作業のほとんどは、毎日の地道なトレーニングや掃除、お客様への気遣いといった接客の繰り返し。メディアが切り取る派手な世界(空中戦)と、目の前にある地味な現実(地上戦)。このギャップに直面したとき、モチベーションを削がれて悩んでしまう子が少なくありません

これは、BARBER業界だけの話ではありません。
どれだけWebで格好いい世界観を発信していても、現場のスタッフがどれだけ地味なトレーニングを積み、どれだけ自己成長のために時間を投資しているか。
毎日毎日、飽きるだとか、マンネリだとかの言葉では片づけられない、挨拶や掃除、仕事の準備
その気の遠くなるような膨大な「地上戦」の厚みが、成長していく人間にとって大切なことです。
エレメントがつくるコンテンツで、最も大切にしたいと考えているものがこれです。
WEB屋なのに、
インターネットでコスパの良い数字を追うのに、
最後は人間力 そう考えています。
私たちは、Web上の数字だけを動かす会社ではありません。クライアントの「地上戦のリアル」を徹底的に泥臭く取材し世の中に翻訳して、現場の価値とWebの導線を一本の線で繋ぐこと。
それこそが、本物のマーケティング・マネジメントだと考えています。
2. 「目的は公衆衛生」——15年前に私が衝撃を受けたブランドの核
15年前、まだ私がただの顧客としてアパッシュに通っていた頃、川上昌博さんに何気なく質問したことがあります。
「川上さん、何を目的に床屋をやっているんですか?」
川上さんは、迷いなくこう答えました。
「目的は、公衆衛生」
髪をファッショナブルに切ることや、トレンドのスタイルを作ることが目的ではない。理容師の原点であり、地域社会の基盤である「公衆衛生(地域の男たちを清潔に、格好よく保ち、街を活性化させること)」のために自分たちは存在しているというのです。
そして、それが思いつきの言葉や、ブランディングを意識したものでは一切ないと、日々の現場を見ていて感じ取っていたからこそ、私は鳥肌が立ちました。
「あー、この人は本物だぁ」って。。。
(ぼくのような、なにも成し遂げていない人間が失礼にならないよう補足しますが、本当にただただ、公衆衛生って目的で、根っこの根っこに、関わる人たちや街に貢献したいって考えて仕事している人は本当に本当に少ないから・・・しかも、川上さんでもたくさんの欲や失敗があって、その経験の中で成長しながら、公衆衛生を目的に持てた人だから、だから、心の中で本当に、正直にこの言葉が出てきたんです。)


身なりを整えることは、単なるおしゃれではなく「他者への配慮(リスペクト)」。この視点を持てる人を街に増やすことこそが、アパッシュの言う「公衆衛生」の本質であり、究極の地域社会への貢献になります。
Webマーケティングにおいて、この「何のために存在するのか」というパーパス(存在意義)がブレている企業は、どんなに広告費をかけてもファンがつきません。
アパッシュが世界中からリスペクトされるのは、この「公衆衛生」というブレない核が、現場の髪型ひとつ、接客ひとつ、そしてWebの発信ひとつにまで完全に一貫して、【言行一致】した経営をされているからだと考えています。
(このへんは、マーケターとしての言語化というか、切り取った一部を多くの方々に理解してもらいやすく説明するための言葉で、川上さんはこんな言い方しないんですが、川上さんはすごくシンプルでかっこいい!これに尽きる!w)
おわりに:マーケティングパートナーとして、私たちが提供したい価値
実は、15年前に川上さんから「今井さん、うちのWebサイトを作ってよ」と初めて声をかけられたとき、私は2年間、その依頼を断り続けました。
逃げたわけではありません。当時の私は、川上昌博という圧倒的なプロフェッショナル、そしてアパッシュという本物のこだわりに応えられるだけの仕事が、まだ自分にはできないと痛感していたからです。
そこから私は、毎週必ずアパッシュへ客として通いました。
1年で53回、2年で106回。川上さんの最も近くでその仕事ぶりを観察し、携帯のメモ帳が川上さんの言葉で埋め尽くされ、彼らの思想を誰よりも深く言語化できるようになった2016年、ようやくWebサイトを制作させていただきました。
「アパッシュのWebマーケティングを担当している」
この事実とチャレンジが、私自身とエレメントという会社をどれほど成長させてくれたか、言葉では言い尽くせません。
私たちが目指すWebマーケティングマネジメントとは、単にお客様の代わりにホームページを作ったり、広告を運用したりすることではありません。 クライアント、「人」が命を懸けて作っている現場の「地上戦」の価値を誰よりも深く理解し、その熱量をWebという道具を使って最大化していくビジネスパートナーであることです。
- 自社のWeb集客に限界を感じているが、どこに問題があるのかわからない経営者の方
- 表面的なデジタル施策ではなく、組織の強みを引き出すマーケティングを行いたい方
- エレメントがどのような基準でクライアントと向き合っているのか、もっと深く知りたい方
私たちは、数字の向こう側にある「現場のリアル」を何より大切にしています。
まずは、私たちが定期的に開催しているマーケティングの勉強会や、気軽なオンライン情報交換会を覗いてみませんか? あなたの会社の「地上戦」の強みをどうWebに活かせるか、ぜひざっくばらんにお話しさせてください。
それか、変な営業でなければ、今井と話したい!そんなふうに凸してくださいw
いきなり、東京からイトウ釣りしたい方とか、就活で悩んでいる大学生とかたまにそういう凸があっても、会ってお話しています!
ぼくは熱い人が大好きです!そんな皆さまとお会いできるのを楽しみにしています。

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