雰囲気のあるファッション商品画像の撮り方


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前回の投稿で書いたように,服そのものを説明するのではなく,服を着た雰囲気を見せる商品画像を「スナップショット」といいます。前回はスナップショットを効率よく撮影する方法をご紹介しましたが,今回は,どうすれば雰囲気のある「よい」スナップショットを撮ることができるか,ということを考えてみたいと思います。

目次:

1.「よい」スナップショットとは

せっかく手間をかけてスナップショットを撮るんですから,ビミョーなのよりも「イイ!・∀・」と言ってもらえるようなものを撮りたいですよね。じゃぁ「よい」スナップショットって何でしょう

「よい」というのは個々人の感じ方に依存してしまうもので,なかなか決められません。なのでみなさんのセンスにお任せします,なーんてわけにもいきませんので,ここでは「目的を果たしているもの」を「よい」とすることにします。

では,スナップショットの「目的」って何でしょ。それは以下の3つです:

(1)服を着たときの雰囲気を伝える
(2)お客さんにその服を着た自分のイメージを思い描きやすくする
(3)購買してもらう

「よい」スナップショットというのは,この3つの目的を果たしているものです。それでは,この3つの目的を果たしているような写真を撮るためには,どうすればよいでしょうか。

2.どうすれば「よい」スナップショットを撮ることができるか

「よい」スナップショットってのは何なのかが分かったところで,次に,それを撮る方法を考えてみましょう。

2-1.スナップショットの撮影は3W1Hで決める

今回は,スナップショットを撮るためのガイドとして「3W1H」を考えてみましょう。それぞれの意味といくつかの例をご紹介します。

Who(誰が,ターゲット):ジェンダー,年齢層,タイプ(体育系/文化系,髪型,クール・優しいなどの雰囲気)
What(何を,シチュエーション):歩いている/座っている/飲食している/友達とおしゃべりをしている/乗り物に乗っている
Where(どこで,ロケーション):室内(家,お店の中)/屋外(通り,街中)
How(どのように,コーディネート):購買欲を高めるためのアピール,アドバイス

それぞれについて少し詳しくご説明します。

Who:ターゲットは誰か
その服がどのようなジェンダーや年齢の人向けに作られている/売りたいのか。複数のモデルがいる場合は,その服を売りたいターゲットに近い人を選びましょう。見ている人は,自分と同じような人がモデルとして起用されていれば,その服を身につけた自分を思い描きやすくなります。
因みに家具屋さんのIKEAは,カタログに出てくるモデルとして,お年寄りから子どもまで,白人から黒人まで,ありとあらゆる人を採用しています。それはIKEAの戦略が「世界中のありとあらゆる人に商品を売り込む」というものだからでしょう。でも,あなたのお店の,あるいは売りたい服のターゲットはそんなに広くはないはず。「お年寄りから子どもまで」じゃなければどんな年齢層の人? 普段お店に足を運ぶ人の顔を思い浮かべながら絞っていきましょう。
What:何をしているシチュエーションか
リラックスするためのものか,気楽なお出かけに着ていけるカジュアルなものか,キメキメにしたい時のためのものか。これも,見ている人のイマジネーションを助けるためのものです。
Where:ロケーションはどこか
何をしているシチュエーションかが決まれば,自ずとロケーションは絞られてきます。まずは,室内か屋外かを決め,それからその服の雰囲気に合う場所を探して決めましょう。
美しい風景写真を撮るのが目的ではありませんので,特別な場所である必要はありません。むしろ,どこにでもあるようなロケーションのほうがリアリティがあってイメージがわきやすくなります
How:どのようなコーディネートか
見ている人の購買欲をさらに高めるために,イケてるコーディネートでその服のよさを引き立たせます。あるいは,その服にどのような服を合わせればよいか,をアドバイスします。ここはそれぞれのショップの腕の見せ所でしょう。

2-2.「3W1H」はスナップショットの目的を見事に果たす

この「3W1H」の方法でスナップショットを撮れば,「よい」スナップショットを撮ることができます。なぜかというと,「3W1H」はスナップショットの3つの目的を果たすためのものだからです。

「誰が」「どこで」「何をしているところか」というのは,「この服を着るとこういうカンジになるんだ」というように,見る人の想像力をかき立て,その服の雰囲気を感じ取ってもらうための要素です。ええ,まさに「エレメント」ですね。

そして,購買してもらうためのもう一押しとして「どのように」着るかを提案します。まとめると次のようになります。

(1)(2)服の雰囲気を伝え,イメージしてもらう→Who,What,Where
(3)購買してもらう→How

3.まとめ:「よい」をクリアに

「よい」というのは結局,センスや好みなどの感覚的な問題になってしまって,なかなか決着はつけられません。でも,ファッション通販サイトの場合は「服を売る」という目的がハッキリしているわけですから,それを軸に「よい」とは何なのかを考えるとクリアになります。

商品画像に限らず,サイトのデザインやコンテンツを考える際の参考になればと思います^^ノ

(トップの画像は「Flickr: BEAMS STYLE’s Photostream」より)


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